<アデレードのことならおまかせ!>

機能的でデザイン性にも使い勝手にも優れた日本ならではのモノや文化について紹介。日本文化について説明するときにも使える。

独特な技法と彩りで日本国内はもちろん世界でも広く知られている日本の伝統陶磁器「九谷焼」。現在も常に新たな技法や画風が生み出され進化し続けているのも九谷焼が多くのコレクターを惹きつけて止まない理由となっています。今回は北陸地方、石川県の伝統工芸として名高い九谷焼のご紹介です。

360年以上の歴史を誇る日本の美

九谷焼とは、本焼きした陶磁器の上に赤・黄・緑・紫・紺青の5色の上絵の具で絵付けをし、ふたたび焼成する「上絵付け」という技法が取り入れられ、大胆な手作業で描かれる山水、花鳥(日本の田園生活)など自然や風景をモチーフとした魅惑的な絵柄が特徴の陶磁器 。1873年にウィーン万博に出展されて以来「ジャパン・クタニ」と呼ばれその名が世界中に広がり愛されてきました。また、宮内庁より贈答品として使用され、イギリスのチャールズ皇太子のご成婚祝として献上されたことも有名な話です。1890年代には 日本の輸出陶磁器第1位となり、今もなお、人間国宝と呼ばれる著名作家をはじめとした多様な作家と窯元が、その伝統を継承し続けています。

九谷焼の歴史と画風あれこれ

ここでちょっと歴史のお話。九谷焼の始まりは、1655年頃石川県の九谷村(現在の加賀市)で良質の陶土が発見されたのを機に、大聖寺藩初代藩主・前田利治が、家臣・後藤才次郎に命じ、九谷村に磁器窯を開窯したことからスタートします。その後約50年間、優れた陶磁器として高く評価されますが、1810年に再窯されるまでおよそ100年もの間、生産が途絶えてしまいます。この最初の時代に作られたものが古九谷風(こくたにふう)と呼ばれています。古九谷廃窯から100年後、数多くの窯が開かれ、多彩な画風が広がりを見せます。時代の流れとともに移り変わる作風を知ることで 九谷焼をさらに楽しむことができるはず。 

<代表的な画風>

古九谷風(こくたにふう)
1655頃 1700頃 後藤才次郎
赤・黄・緑・紫・紺青の五色を使い、草花山水を中心に大胆な構図、豪快で深く力強い味わいが魅力の作風。

木米風(もくべいふう)
1805 1817 青木木米
素地全面に赤色をほどこし、五色を使って人物を多く描く中国風 。

吉田屋風(よしたやふう)
1818 1829 豊田伝右エ門
赤を使わないのが特徴。花鳥・山水・小紋・草花などが、独特の雰囲気で描かれ古九谷を最も受け継ぐ作風と言われている。 

飯田屋風(いいだやふう)
1830 1845 飯田八郎右エ門
細い赤色の線で綿密に人物が描かれ、 その周りを小紋などで埋め尽くし、所々に金彩が施され、優美さを醸し出している。

永楽風(えいらくふう)
1865 1868 永楽和全
器の全面を赤で下塗りし、その上に金で模様を描く豪華絢爛たる作風。

庄三風(しょうざふう)
明治初年(1860 1880) 九谷庄三
古九谷から再興九谷までの、全ての技法を取り入れ、西洋文化が入ったことで、洋絵の具で綿密に描き込んだ繊細かつ豪華絢爛たる花鳥人物山水の和洋折衷な作風が特徴。明治以降産業九谷の主流となり九谷焼の名を高めた。

 

 

九谷焼の種類と使われ方

伝統工芸品と聞くと高価で敷居が高そうな印象を持ってしまいがちですが、その種類は国宝級レベルから手に届きそうなお手頃価格なものや普段使いできそうなものまでバラエティは豊富。九谷焼に魅了され、豆皿コレクターとなる九谷焼ファンも少なくありません。日本だけではなく海外への贈り物としても喜ばれる他、お部屋のインテリアとして飾って眺めるのもよし、家庭でいつものお料理を盛り付けてみるだけで、目にもおいしく、食卓がパッと華やぐこと間違いなし。異文化交流や、お友達を呼んでのホームパーティーでも大活躍してくれることでしょう。そんな九谷焼、実は和食だけではなくフレンチレストランでも使われていたりと、その用途はさまざまで、洋食との相性もいいとか。豆皿、猪口、スプーン、鉢、陶箱、急須、どんぶりなど豊富なラインナップからひとつ自分のお気に入りを見つけてみるのも楽しいかもしれません。  

 

九谷焼愛好家の声 ー ここで実際に九谷焼愛好家のお2人の声を聞いてみましょう。

東京都在住 Reiko さん

母が食器好きのため、九谷焼は幼い頃から目にしていました。名品シリーズと呼ばれている小さなお皿は使い勝手がよいので毎日のように使っています。パーティーの時などもよいですが、私は普段使いをおすすめします。色の似たおかずが並んでしまった時でも、九谷焼は彩りがよいので、食卓が一気に華やかな感じになります。今後はごはん茶碗が欲しいと思っています。


 

アデレード在住 Gregさん

These plates are so cool, such beautiful designs and top quality they really make eating nice Japanese food that much better. My wife made traditional Japanese New Years food called Osetchi and we used these plates.  Our guests couldn,t stop talking about them.   I’m collecting the plates and also want to get some of the small cups for green tea and sake!!


 

九谷焼のお話、いかがでしたでしょうか。現在も各時代の作風をもとに、常に新たな技法・画風が生まれ続けている九谷焼。あなたの食卓にも上質な彩りと豊かな時間をもたらしてくれるはずです。

 

 

 

九谷焼をオーストラリアで手に入れたい人必見!

Like JAPAN!のセレクトショップへ

 

 

 

 

About 石川県 & 金沢

2015年3月、北陸新幹線の開通で九谷焼の故郷となる石川県へのアクセスが格段に便利になりました!
東京から石川県の県庁所在地、金沢までは最短でわずか2時間28分。見どころ、食べどころ満載の金沢で出会う九谷焼もまた格別です。

<石川県>
本州中央部日本海側の北陸地方に位置。南北に細長くアルファベットの「F」のような形状をしている。江戸時代に城下町の金沢を中心にして伝統文化が興隆し、能楽の加賀宝生、織物の染色技法である加賀友禅などの他、輪島市の輪島塗、加賀地方の九谷焼など芸術性の高い伝統技術が継承されている。人口当たりで見た日本美術展覧会(日展)や日本伝統工芸展の入選者数は全国1位となっている。

人口:116万人
面積:4,185.66km  (海岸線の総延長:581.0km)
県庁所在地:金沢市
オーストラリア姉妹都市:Penrith(NSW)   Hakusan(Ishikawa Prefecture)

 

金沢の見どころ

 

兼六園  
金沢と言えば、兼六園。日本3名園の1つ。季節ごとに夜のライトアップも楽しめる。
英語ホームページ http://www.pref.ishikawa.jp/siro-niwa/kenrokuen/e/index.html

金沢城公園
兼六園に隣接している。施設に入らなければ無料でみられる。季節によるライトアップやコンサートなど催しものもある。

ひがし茶屋街
石畳と木造建築の古い街並みが昔の雰囲気を保つ茶屋街。 お土産屋さんやカフェや食事ができる店等もあり観光客に人気。この他に「にし茶屋街」、「主計町茶屋街(かずえまちちゃやがい)」と金沢には3つの茶屋街がある。三味線や太鼓の音が聞こえてきたり、芸者さんにも出会えるかも。
 

石川県九谷焼美術館
公園の中にある庭園も楽しめる美術館。九谷焼の作品が展示されている他、2階には九谷焼の器でいただけるカフェも。(カフェだけの利用も可)。

近江町市場商店
金沢市民の台所と呼ばれ食材から日用品まで約185店舗のお店が軒を並べる。海鮮丼やお寿司中心とした北陸ならではの食も充実。
英語版ガイド http://ohmicho-ichiba.com/ohmicho/pdf/en.pdf

あめの俵屋 
180年もの歴史をもつ金沢で一番古いあめ屋さん。穀物の甘みで出される昔ながらの味。

北陸新幹線マップ 
http://www.kanazawa-kankoukyoukai.or.jp