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ダーウィンからアデレードまでの約3,000kmを太陽光のみを動力源として競う世界最高峰のソーラーカーレース「World Solar Challenge」。1987年から2年に1度開催され(1987-1999年までは3年毎)13回目となった今年は、10月18日にダーウィンを出発。22日から順にアデレードのビクトリア・スクエアでゴールテープを切り、25日にアデレード・エンターテインメント・センターにおいて表彰式が行われた。

環境に優しいクリーンな自給自足レース

ソーラーカーとは、太陽エネルギーを太陽電池によって電気エネルギーに変え、それを電気モーターで動力としてタイヤを回転させて走行する電気自動車のこと。 車体を覆うソーラーパネルは日の出とともにオーストラリアの強く眩しい日差しを受けて充電される。地球温暖化や石油枯渇など環境問題が深刻化する今、再生可能エネルギーである太陽エネルギーと太陽電池による技術開発は人々の関心を高める重要な機会でもある。

太陽の高度や向き、日差しの強さ、雲の動き、樹木や電柱の陰、気温、風、路面の傾斜や状態など、大自然の中で刻々と変わる状況にうまく対応しながらできる限りの時間を使って充電し、制限速度ギリギリのスピードで走破する壮大なレース。1日の走行時間は 8:00から17:00まで。その時点でたどり着いた場所でキャンプを張り翌朝のレース再開を待つ。途中9箇所のコントロールストップ(CS)と呼ばれるチェクポイントではドライバーの交代が義務付けられていて、空気圧の調整など簡単なメンテナンスのみが許される等、いくつかのルールが設定されている。先導車や指揮車とこまめに連絡を取り合いながら、安全なタイミングを探り走り抜く。各自が体調管理、それぞれの役割を果たしながら挑むこの過酷な縦断はまさにチームワークの見せ所だ。

東海大学 Tokai Challenger、今年は総合3位に!

企業や企業の支援を受けた大学チームの参加が多いこのレース。今年は世界25の国と地域から集結する43チームが参加。日本からは、東海大学、名古屋工業大学、金沢工業大学、工学院大学、呉港高等学校の5チーム。なんといっても注目は世界トップレベルで活躍している東海大学ソーラーカーチームだ。
Tokai Challenger(車名)はチェレンジャークラス部門で2009年、2011年に総合優勝し連続世界1位を獲得、2013年の前大会は準優勝。オーストラリア以外でも2010年、2012年に南アフリカ大会で優勝、2014年はチリ大会で優勝とその活躍は華々しく世界中から注目されている。今年は優勝カップの奪還は目指したものの、途中でペナルティストップによる遅れ、脱水症状によるドライバーの交代、無線機器の不調、パンクなど数々のトラブルを跳ね除けて、ラストスパートで順位を一つ上げて3位に入賞。記録は1位 Nuon、2 位 Twente(共にオランダ)に続く38時間50分だった。

また、4輪で2人乗り以上という実用的なソーラーカーをコンセプトに前回大会から新設された「クルーザークラス」部門では、工学院大学が見事準優勝! 日本のエンジニア技術の高さを世界にアピールした。

今年の日本の各チームの健闘を称えるとともに、2年後さらにパワーアップした日本チームにアデレードで再会することが今から楽しみだ。

大会ホームページ:http://www.worldsolarchallenge.org/