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復興ボランティアで実感した絆

アデレード大学学生

ジェームス・ロウラー / James Lawler

リチャード・ジョーンズ / Richard Jones

JAFA (Japan Australia Friendship Association)の企画・コーディネートにより、宮城県石巻市でボランティア組織を運営するピースボートの復興ボランティア活動に参加したジェームスさんとリチャードさん。日本語を学び、日本文化に興味を持ち、そして震災に心を痛めた2人にとって石巻でのボランティア活動はとても有意義な体験となり、これからさらに日本との交流を深めていく貴重な機会となった。


ボランティアチーム派遣プロジェクト
JAFA主催による今回の石巻へのボランティアチーム派遣プロジェクトにはジェームスさんとリチャードさんを含む5人が参加した。チームを率いるのはYOU遊アデレードVol.50でも特集したポール・ビルニーさん。ポールさん自身はこれで4回目のボランティア活動となる。8月2日の出発前にはレセプションが開かれ、協賛日系企業のMitsubishi MotorsとKonika Minoltaに加え、南オーストラリア州首相のJay Weatherill氏 、野党自由党党首のIsobel Redmond 氏も祝福と激励に訪れた。
ジェームスさんとリチャードさんがプロジェクトに参加するきっかけとなったのは、大学から送られてきた1通の案内メールだった。プロジェクトの存在を知り「やるべきだ」と直感したという2人は応募書類選考と、とても緊張したという面接を見事にパスしてボランティアチームの一員となった。

 

忘れられない体験
「本当に暑かった!」と日本での活動を振り返るリチャードさん。真夏の日本の暑さは体に堪えたが、初めての日本、そして報道で見るのとは違う実際の被災地を前に気持ちも熱くなった。「自分が立っているコンクリートの上にはこれまで家が建っていた。そんな風に震災の被害を実感することは、やはり現場でないとできません」とジェームスさんも現地で気持ちが引き締まる思いで作業にとりかかった。
2人が主に行ったのは漁業・浜支援の一つとしてのホヤ養殖業の手伝い。作業は牡蠣の殻を集めて洗い、その牡蠣殻を紐に数珠繋ぎにしたものをイカダから海に沈めるというもの。作業中、現地の養殖家の方と震災のことやその後のことについて直接話すことができたことも2人にとっては大きな収穫だった。「最初は養殖家の人たちは自分たちのボランティア活動を快く思わないのではという不安もありましたが、みな気持ちよく受け入れてくれて嬉しかったです。僕たちが海外から来た外国人ということでかえってコミュニケーションがとれたのかもしれません」。

 

石巻とのつながり
アデレードに戻ってからも現地で知り合った人たちとフェースブックなどでコンタクトをとりあっているという。そしてリチャードさんは今度は真冬となる1月に石巻にまた戻ることを決めたという。ジェームスさんもまだ時期は決めていないものの、近々に日本に行って勉強したいと考えている。
2人は今後ボランティアを考える人へのメッセージを残してくれた。
「絶対にやった方がいいです。南オーストラリアの人間としてこれに参加することにとても価値のあることだと思います。石巻はアデレードに似た雰囲気を感じますし、石巻とアデレードで築かれつつある関係を大切に育てていかれれば嬉しいです。この経験は自分の考え方や価値観を変えてくれるほどのものです」。

 

取材日:2012年9月