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日本人留学インタビュー

南オーストラリア州政府教育省とのタイアップにより、アデレードの公立校に通う日本人留学生にインタビュー。留学の動機や目的、将来の夢などについて聞いてみた。
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YOU遊アデレードVol.42(2010年4月号)でご紹介した原田さん。当時英語集中コースを終えHallett Cove SchoolでYear10を開始したばかりだった原田さんだが、その後学校の勉強に加え、平日の放課後と週末には一燈塾(いっとうじゅく)を訪れて数学と道徳の授業を受けながら学力面、精神面ともに大きく成長し、昨年Hallett Cove Schoolを見事、首席で卒業した。
 
ダックス賞
“卒業留学”は、留学生とはいえ特別扱いされるわけではなく、現地の生徒と同じ土俵での指導、評価となるため、日本から来た高校生にとっては決して楽なものではない。「“留学”というと格好いいと感じる人もいるかもしれませんが、卒業するとなると厳しさも違います。本当にしっかりやらなくてはいけなかったので大変でした」と原田さんも苦労したという。でも「英語でハンデがある分、人一倍努力しました。やることをきちんと満足いくまでやりました」と、友達や先生、ホストファミリー、日本の家族に支えられながら最後までやり遂げた。
そしてその努力は、現地の生徒および留学生を含めた卒業生全員の中でトップ成績の生徒に与えられるダックス賞獲得という形で実を結んだのだった。3年前の取材時よりも表情が明るく引き締まり、自信にみなぎって見える原田さんは現在、当時目標として語っていたICHM (International College of Hotel Management)への進学を果たしている。

一燈塾の支え

実は原田さんの姉も5年前にHallett Cove Schoolからダックス賞を授与されている。二人のアデレード生活に共通するのは一燈塾の存在。「一燈照隅 万燈照国」(いっとうしょうぐう ばんとうしょうこく:「最初は一隅を照らすような小さな灯火でも、その灯火が十、百、万となれば、国中をも明るく照らすことになる」の意)にちなんで名づけられた一燈塾はアデレードで10年に渡り日本人留学生を勉強面、精神面でサポートしている。一燈塾ではこれまで延べ3人のダックス賞のほか、26人の最優秀教科賞、9人のメリット賞など様々な受賞者を輩出しているが、一燈塾で教えているのは基本的に数学と道徳。生徒にとっては単なる勉強の塾としてではなく、日本から遠く離れた地でも一人ではなく仲間や先生と心を通わせ、前向きに着実に努力していく力の源となっている。
一燈塾の創設者でライフワークとして教育と向かい合う池田實(みのる)さん、長男で日本、オーストラリアそれぞれの教員資格を持つ佳史(よしふみ)さんが強調するのは、生徒が自覚と意欲を持って目標や夢について自ら考えて行動することの大切さ。「親のいない外国でも自己規制ができ、『頑張ろう』というモチベーションを自ら持てる子どもは必ず伸びます。その意欲を高めるためにも道徳的な教えは子どもたちにとって大変重要なのです」。
一燈塾は、感謝の気持ちや謙虚さ、誠実さを大切にする日本人の心や誇りと国際的な視野をバランス良く兼ね備えた国際人を育てている。

 

取材: 2013年3月

 

留学先
Hallett Cove School(ハレットコーブ・スクール)
2-32 Gledsdale Rd Hallett Cove SA 5158
http://www.hcs.sa.edu.au/

 

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