ちょっと気になるお金のはなし

リッチな子供を育てる方法

吉住京子
メルボルン在住のオーストラリアでは珍しい日本人ファイナンシャル・プランナー。 難しいお金のことを分かりやすくアドバイスする「お金の専門家」として、個人からビジネス・オーナーまで幅広いクライアントを持つ。日本人コミュニティー向けメディアでの連載記事やセミナーなどでも活躍中。
[ www.fpkyoko.com.au ]

私の2歳の息子は貯金箱を二つ持っています。オーストラリアはカード社会ですが、実際のコインやお札を触る、お金だと認識するということは早く始めるようにしました。最近では美容院に行ったり、ショッピングに行ったりすると自分でお金を払ってお礼を言うことを教えています。
子供はよく観察しているので、親のお金の使い方、言うことを吸収しています。金銭的ストレスのない生活には誰もが憧れますが、 子供にはもっと豊かな生活をして欲しいと親なら誰でも思うのではないでしょうか?

親が子供にどのように金銭感覚を教えることができるか、考えみましょう。

まず、子供に教える前に、夫婦の間でどのようにやりくりするのかをはっきりしないといけません。お互いのお金に対してのパーソナリティーを把握し、責任の分担、お金のフローをどのように管理するのか、ジョイント口座を作るか、それぞれ管理して支出と貯金を一緒にするのかなど話し合います。
お金の問題のほとんどは、感覚や価値観の違いや、十分な話し合いがないところから発生しますので、夫婦でコミュニケーションを取れる関係を作りましょう。

子供にもライフスタイルのチョイスやお金に関わる決断など、話していきましょう。ホリデー、誕生日、クリスマスなどイベントの時だけではなく、毎日が子供にとっては学習のチャンスです。物の価値や価格、どのように商品を選ぶのか、なんでその商品を選んだのか、など話しながらショッピングをしましょう。いつも使っている銀行や航空会社の株を買うこともできる、自分でビジネスを始めることもできるなど、ポジティブで有益な会話をします。

お小遣いをあげるなら、プランやゴールを立てることの大切さも教えてあげましょう。
ビジネスを始めるよう背中を押してあげるのもいいですね。
私は小さい時はお花を摘んで、道端で売っていたそうですが、子供ができる小さなビジネス、 芝刈り、犬の散歩、ベビーシッターなどすることで、経済や、カスタマーサービス、ビジネスの仕組みなどわかるようになります。これからは会社員にはならず、フリーランスや自分でビジネスを始める人も増えると思います。
早いうちから、お金の価値、責任感、コミットメント、協調性などを教えてください。
また週$10でもいいので、貯金をして、複利の原理でお金が増えるのを見てみましょう。子供の一番の強みは時間があることです。子供と一緒にお金を増やしていきましょう。