ちょっと気になるお金のはなし

マイホーム、どう運用できますか?

吉住京子
メルボルン在住のオーストラリアでは珍しい日本人ファイナンシャル・プランナー。 難しいお金のことを分かりやすくアドバイスする「お金の専門家」として、個人からビジネス・オーナーまで幅広いクライアントを持つ。日本人コミュニティー向けメディアでの連載記事やセミナーなどでも活躍中。
[ www.fpkyoko.com.au ]


自分の住んでいる家のローンはInvestment Houseとは違い、税金控除になりません。
どう運用したらいいでしょうか?


まず若い方、自分の家を買う時から色々と考慮できますね。どこに買うのかがまず大事です。家そのものよりはロケーション、土地の価値が上がっていくので、「悪い地域の素敵な家」を買うのは避けたほうがいいですね。 そしてどれだけ早く支払い終えるかも大きな鍵です。$300,000の30年ローン、6%の利子だとして、30年後には$647,500支払っていることになります。これを8年早く支払いするとしたら、$100,000利子で浮くことになります。このようなことを考え、家は購入しましょう。

マイホームは大きな財産です。これを担保に不動産を買ったり、投資をしたり出来ます。
収入が高く、税金対策にも不動産を買いたいという方はマイホームをこのように利用していますね。

ただ年齢と共にリスクをとる傾向は低くなってきます。 Asset Rich,Cashflow Poorって聞いたことありますか? 
家など財産にはなりますが、銀行にある現金のようにアクセスするのは難しいですね。


退職が近い、もうリタイアされた方はマイホームを売りDownsizeして小さい家の購入も出来ますね。
「もう子供も家を出ているしこんな大きな家は要らない」「もっと手入れが行き届くとこ、街に近いとこに住みたい」など、自分にあったライフスタイルを選べます。

家をDownsizeしない場合でも、部屋を貸し出したりしているオーストラリアの方は多いんですよ。Air B&Bなどで時々貸し出すのもありですね。
マイホームを売る場合はCapital gain tax(資本利得税)はかからないので、リフォームしてきれいにしてから高く売るのもいいですね。