親子留学

親子留学インタビュー  <子どもの成長を感じて>

ローズパーク小学校
Rose Park Primary School

Year 2 近藤 彩麗さん / Sara Kondo
Year 6 近藤 麗香さん / Reika Kondo

Rose Park Primary Schoolでの親子留学も残りわずかの近藤彩麗さんと麗香さん。1年半に亘る充実したアデレード生活とのお別れは寂しいが、留学生活で得た貴重な経験はこれからの日本での新生活にもきっとプラスになっていく。

新生活の始まり
近藤さん一家がアデレード空港に降り立ったのは2012年6月1日。父親の豪さんの仕事の都合での来豪だった。当時それぞれ小学校1年生と5年生だった彩麗さんと麗香さんは、英語がまだ十分にできなかったため、Intensive English Language Program (IELP)と呼ばれる移住者向けの英語習得コースから留学生活をスタートさせた。IELPはアジアを含め様々な国からの子どもたちが、現地の学校に入る前に英語を集中的に学びながら現地校への入学準備を行うためのプログラムで、英語の上達進度に応じて数か月から1年間程度通学することが一般的だ。
最初は慣れない英語環境、そして他の国から集まった新しいクラスメートたちに戸惑うことも多く、彩麗さんは毎朝学校まで送ってくれる母親の靖恵さんの手を離すことができず、泣きながら途方に暮れてしまうことも多かった。自分も泣きそうなくらい戸惑っていたという靖恵さんだったが、「でもいざクラスに入ってしまうと何とかやっているようで、自分の中で次第にハードルを越えていってくれたみたいです」と、彩麗さん、そして麗香さんの成長を実感し始めていたという。

現地校へ
半年後、順調に英語に慣れ始めていた彩麗さんと麗香さんは、2013年の1学期からいよいよ現地校への通学を始めた。学校は第二外国語が日本語で日本人の生徒も何人かいるRose Park Primary School。二人は今度は何も戸惑うこともなく、「待ってました!」とばかり現地校に飛び込んでいった。「みんないい人だし、毎日とても楽しい」と口を揃える二人、そして両親にとってはとても充実したアデレード生活だったが、間もなく再び父親の仕事の都合で日本への帰国話となった。

しかしその時、泣きじゃくりながら「せめてYear 6が終わるまでだけでもいいからアデレードに残りたい」と自分の気持ちを身体一杯両親に訴えたのが麗香さんだった。彩麗さんもアデレードの学校を離れるのが嫌だという。そして最終的には両親の「出来ることならば子どもたちの意思を尊重してあげたい」という気持ちから、子どもたちと母親の靖恵さんが新たに学生ビザと保護者ビザを取得し、こちらでの学年の区切りとなる2013年12月までアデレードに残って留学生活を続けることとなったのだった。
「アデレードに来てから子どもたちは自分たちなりに色々な困難があったようですが、それを自分の力で乗り越えて段々と自分にとって居心地のよい場所にしてきたという意識があったのだと思います。だから途中でそれを止めてしまうのが嫌だったのかもしれません」。そう語る靖恵さんは、二人には今回の留学体験や色々なチャレンジに対して自分の力で頑張った経験をこれからの人生の自信にしていって欲しいと期待している。

楽しかった!
「暑い日にキャンティーンに走ってアイスを買いに行ったり、友達と毎日遊んで楽しかった」と話す彩麗さんはフィットネスのクラスが一番のお気に入り。「みんないい人で楽しかったです。スポーツデーは最高でした」というのは麗香さん。家族ではホリデー中にウルルやゴールドコーストに出掛けたり、ビクターハーバーでクジラを見たりと、オーストラリアを満喫した近藤さん一家。アデレードでの楽しい思い出と目覚ましい成長を糧に、彩麗さんと麗香さんはまた新たな一歩を日本で踏み出す。

取材: 2013年11月

ローズパーク小学校
Rose Park Primary School
54 Alexandra Avenue, Rose Park SA 5067
http://www.roseparkps.sa.edu.au/ 

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